「暑い…」
つぶやいた言葉が宙をまう
この季節に席が窓側っていうのは最高だと思う
なんてったって風がくるし、空をみてるのもたのしいし
真っ青な空をみてると夏がきたなぁーって実感する
「ー、帰ろうぜ」
今はテスト週間だから部活もなくて
こうやって太一と帰ることができてる
「にしても暑いなー」
「太一、こんななかサッカーやって大丈夫?」
「大丈夫。そんなにヤワじゃねぇよ」
太一はちょっと無理するときがあるから心配…
「テスト終わったらさ、」
「うん?」
下をむいていた太一がぱっと顔をあげて、あたしの目をみる
「二人でどっかいこうぜ、海とかさ」
「うん!」
夏がきた!!
(きみの誕生日もあとすこしだね)