あなたがいたから




    今のあたしがあるんだよ

















    −あの日
    家族も、友達も、生きる希望さえも
    すべてを失った


    そんな私にもう一度希望をあたえてくれたのはロックオンだった

    恐くないよって抱きしめてくれたのはあなただった



    あの頃からあなたは私の世界のすべて






















    「ロックオン…?」

    部屋のドアが開いて
    大好きな香りがする

    「か…どうした?こんな時間に」
    「ちょっと眠れなくて…」


    私が眠れない時はいつも
    目を閉じるとあの日の記憶が鮮明によみがえってしまう時だ

    ソレスタルビーイングの中で唯一私の傷をしっているロックオンだからいえること



    「…おいで」


    優しく抱きしめられながら、ベットに入る
    体温がとても安心する





    「お前はもう一人じゃないよ、








    何度その言葉にすくわれた?






    「大好きだよ、ロックオン」



    そういえばあなたは少し驚いた顔をして、嬉しそうに微笑む








   あなたになら
    裏切られてもいい
                                               (ほら、こんなにもあたたかい)